2023年11月14日時点の記事です。
「今年の顔」という表現が一番ふさわしいのは輪界最強の自在型古性優作だろう。全日本選抜を制すると6月地元の宮記念杯、10月の親王牌と早くも三つのタイトルを獲得。史上初の年間4個目のG1制覇へ向けてバッチリ仕上げてくる。ただでさえ古性一人でも驚異的なのに、ここに来て脇本雄太が復活。直前の四日市記念では決勝こそ失敗したものの、三日目まではさすがの走りでファンの期待に応えていた。脇本-古性のゴールデンコンビが今年最後のG1を盛大に盛り上げる。
ここを追い掛けるのは中四国軍団か。犬伏湧也が出てきたことにより中四国全体の士気が上がった。基本的には清水裕友、松浦悠士が番手を回るが、岩津裕介や香川雄介もラインを組む。太田海也という超新星も味方に加わり勢力的に不足はない。
北日本からはSS4名参戦と底力は一番と言ってもいい。佐藤慎太郎や守沢太志は輪界の中でも一番二番を争い追い込み選手でタテヨコ共に抜群。自力選手が少ない中でも関東地区や南関東地区とラインを組んで決勝を目指す。頼りになる自力タイプは新田祐大、新山響平のSSコンビに加えて小松崎大地、中野慎詞あたりか。新田はダッシュを生かした総力戦を武器とし、新山は説明不要の先行力。小松崎は自力選手の典型とも言える綺麗な競輪が魅力。そして中野には未知なるパワーがあり、脚だけならSS相手でも良い勝負になる。
関東勢は真杉匠がエース格。平原康多は不振にあえぐ中、真杉のタイトル獲得は関東勢にとっても大きな出来事だった。先行一本で頑張ってきた真杉も今となっては何でもできる総合力の高い選手。坂井洋や佐々木悠葵など個性派揃いの関東勢も黙ってはいないだろう。
南関東は絶対エースの郡司浩平次第。直前の防府記念では落車欠場と状態面が気になる。松井宏佑や北井佑季、和田健太郎など勝負になるだけの駒は揃っている。あとはどれだけ郡司が戻せているか。特に郡司はGP出場へ向けて獲るしか無い状況。いつも以上に気合を入れて挑むはずだ。
九州地区は今年も大駒は不在。その中でも嘉永泰斗の成長は九州勢にとって大きな材料だ。今年はウィナーズと共同杯でファイナルを経験。地元地区のG1だけに獲る獲らないの勝負が理想だ。毎年恒例と言うか北津留翼-園田匠の地元コンビにも注目。一昨年の準決では豪快な捲りでワンツーを決めファンを湧かせた。今年は2年ぶりの決勝進出を目指す。
Copyright© 2012-2025 GambooBET All Rights Reserved.