佐藤水菜の初インド!アジア選手権の裏側は?/チーム楽天Kドリームス定点観測
2022.07.13
インド・ニューデリーで行われた「アジア選手権トラック2022」が6月22日に終了。チーム楽天Kドリームスから出場した佐藤水菜は、チームスプリントで銀メダル、ケイリンで金メダルを獲得しました!
選手たちの「今」をお届けする「定点観測インタビュー」として、今回はアジア選手権の振り返りを伺ってきました。
ケイリン金メダルの裏側

Q:アジア選手権ケイリンでの金メダル獲得おめでとうございます。予選から“力を見せつける”走りでした。
ありがとうございます。そんなに早く動くつもりは無かったんですけど、前の人の動きとか見て、ちょっと怖かった部分があって。事前に落車があったこともあって、転びたくないという気持ちが強くて、早めに仕掛けました。
Q:決勝のレースでも逃げ切りでしたが、あれは作戦通りですか?
腹くくって、クジ引いた瞬間からゴールまで突っ張るしかないなと思ってたので。誰も前に出しちゃいけないなと思ってました。「(小林)優香さんが出てきてくれたら嬉しいけど、バンクの形状から考えて誰も出させないのが最善だな」と自分の中のプランがありましたね。
Q:理想的なレース運びだったんですね。気持ちの面ではどうでしょう?
先頭だったので、ペーサーに対して「もっと引き上げてくれ〜」と思ってました(笑)いつもは後ろなので、そんなこと思わないんですけど、今回は自分が前だったので。ただのワガママな願望ですね(笑)

あとは本当に、後ろの動きを見ながらペースを上げて、行きづらくさせてという感じですね。ずっと落ち着いて走れました。
Q:プレッシャーを感じたりは無かった?
いつも通り、無かったです。心配することもなく、普段通りでした。
Q:フィニッシュの瞬間は、勝ちを確信してましたか?
「誰がどこから、いつ飛んできてもおかしくない」とフィニッシュラインを踏むまでは思ってるので、油断せずに進みました。
Q:スピードが全く落ちなかったですね。
そうですね、自分の得意パターンでもあるし……ハマってましたね。

Q:今回は個人種目で初の金メダル獲得でした。
いろんな人から「おめでとう」と言ってもらえて、すごく嬉しかったですね。上がりタイムが2本とも11秒台だったので、しっかりとした手応えは感じづらかったんですが、優勝できたことはすごく大きな事だと思います。
Q:ケイリンは楽しいですか?
はい、楽しいです。自分のテリトリーというか、自分のやりたい事をできる種目だと感じます。
「この人もこの人も強いな、どうしよう」って思うくらい、みんな強いんですよ!でも強くて当たり前だし、その中に入ってしまったものだから模索するしかないですね。その中でどうしたらいいかな、と。どうしたら勝てるかなんて考えられなかったですよ。世界選手権は特にそうです。予選から勝てないかもしれないし。そのために練習を頑張ろう!っていう感じですね。
目標は「リベンジ」

Q:目標としているタイムは?
10秒台後半を目指していかないと勝てる世界ではないので、11秒台を切ることを常に目標としています。
Q:アジア女王になったことで変化はありますか?
何もないです、上を目指す中でただ一つの通過点です。アジアチャンピオンの座を得たことで、やはり責任感は生まれましたけど……。その責任感を背負う場面はこれからなので、今はあまりっていう感じですかね。
Q:次の目標は?
目の前は、世界選手権ですね。リベンジしたいと思っていた1年だったので。

前回の世界選手権からここまで、あっという間に感じます。去年(2021年)もあっという間だったんですけど、今年もあっという間でした(笑)
ちょうど1年前が香港のネーションズカップだと思うと、すごい成長はできてるし、怒涛の1年だったなと思います。成長の幅はすごかったと、自分でも思います。
Q:成長したというのはフィジカル面?メンタル面?自覚として強いのはどの点ですか?
フィジカルかな。上がりタイムが上がったことで、練習に対してのモチベーションが変わりました。世界選手権の1ヶ月前ぐらいからタイムが出るようになって、今もそれと似たようなタイムが出せるので、すごく楽しんで、上を見て走れています。
苦悩のチームスプリント

Q:前向きな姿勢も、佐藤選手の魅力の一つでしょうか。
たまには後ろを向きたくなることもありますよ!昨日は「発走機から出る練習をしたくない」って泣きながら駄々こねました。初めて泣いたんですけど(笑)
アジア戦で体感した、チームスプリントの第1走の責任感と、プレッシャーと重圧に耐えられなくて……
Q:チームスプリントはいかがでした?
自分が決勝でバランスを崩してしまったことで、気持ちが完全に折れてしまいました。失敗が許されないので……1本目で見事にミスって……自信喪失の中の、失敗できないラスト1本だったので……
ケイリンも失敗したら勝てない種目だけど、それよりも勝てない種目がチームスプリントだと思います。取り返しがつかないんですよね。
Q:次回につながる1本にはなりましたか?
そうですね。「チームスプリントでオリンピックに出たい」という気持ちは本当に強いです。チームみんなで力を合わせて、オリンピックの枠は絶対に取りたいと思ってまいす。
濃厚なインドの思い出

Q:アジア選手権の開催地はインド。カレーは食べられました?
すごく楽しみにしてたんですけど……ご飯を食べれないくらい辛くて!物理的に断念しました。
Q:インドで美味しかったものは何ですか?
インドっぽくないんですけど、焼きそばが美味しかったです(笑)あとはスープパスタに野菜をたっぷり入れて、熱をしっかり通してもらったものが美味しかったですね。もちろん食べたのは(レースに影響の出ない)最終日です!

Q:お腹は無事でした?
はい!必要に応じて、日本から持ち込んだものも食べていました。毎日白米炊いてました。
Q:何かヤバいエピソードは?
女性だけじゃ危ないということでメカの男性スタッフと一緒にちょっと外出したんです。そこで日本語で「僕大丈夫、安全だよ」って自称する人にマーケットに連れて行ってもらいました。

で、色々あって変なビルに入れって言われて……私すぐ騙されちゃうんですね!「わかった行ってくるね〜!」って素直に入ろうとしちゃって、メカの方に全力で止められました。一番インパクトがあるのはコレかな。
(古山)稀絵さんが、ストリートチルドレンに服を引っ張られまくったりもしてましたね。

路上で寝ている人がいっぱいいるし、牛とか馬とかも普通にそこら辺にいる。野良犬も多かったんですが、生きてる猫は見なかったですね。猫の死骸は見たんですけど。
暑さも強烈だったんですけど、いろんな面で刺激が多かったです。


Q:インドはいかがでした?
少なくとも、プライベートではもう行かないです!騙されるから(笑)


インタビューの後、ALL GIRL’S 10th Anniversaryの写真にサインをお願いしました。後日ファンの方にプレゼントする予定です。お楽しみに!

独特な犬などがいます。



