チャンスは平等に与えられるわけではない/だいふく日記 Vol.33

2025.03.18

選手プロフィールはこちら

内野艶和

チーム楽天Kドリームス所属、内野艶和選手によるコラム第33弾!

内野艶和プロフィール

2024世界選手権トラック バレラップ 女子マディソン 内野艶和

中長距離種目選手で競輪選手(福岡120期)。ジュニア時代から国内外で活躍し、ポイントレースの世界チャンピオンになったことも。2028年ロサンゼルスオリンピックを見据え邁進中。2023世界選手権トラックにてポイントレース銅メダル獲得!

前回のコラム(Vol.32)はこちら

====================

アジア選手権を終え、日本に帰国してから10日もしないうちにネーションズカップのためトルコへ🇹🇷

帰国してからは日本食を食べ、家族や愛犬にも会ってエネルギーチャージ出来ましたが、今回はトルコからそのままスイスにわたり、UCI女子コンチネンタルチーム「NEXETIS」に半年間参加することとなるので、その準備に追われていました。

ひっさしぶりに合宿や大会と違った忙しさを感じて新鮮さはありましたが、やることがありすぎて眉間に皺がよりまくりでした笑

それでも、沢山の人に色々教えていただきながらしっかり準備ができました。ありがたい😵‍💫❤️‍🔥

今回のネーションズカップはオムニアムだけの出場。いつもチームパシュートを走ってからレース系に移るので、時間がありすぎてなんだかソワソワしていた気がします笑

トルコに着いてからはロード練習に行ったのですが、標高はなんと1000〜1600m。すぐ息も上がるし、少し乗っただけでどっと疲れが来る感じがしました。さらに、すごく乾燥していて、ベロドローム内では涙が止まらなかったり喉が痛かったり。

猫に夢中な橋本英也選手

咳もいつもより出てしまい体調面が気になりましたが、すこ〜しずつ慣れていきました。
やっぱり急に環境が変わると、身体もびっくりしちゃいますよね。

今回のオムニアムでは、「4種目すべてで順位を1桁台に抑える」ことを目指して走りました。
最初のスクラッチでは1位。2種目目のテンポレースは、かなりキツかったですが頑張って耐えて7位。その時点で暫定3位。

エリミネーションで上手く行けばメダルも見える、と気合いを入れていたつもりでしたが、内側に追いやられ、バックを踏んでしまったことで集団から遅れてしまい……そこまでに脚もキツくなっていたこともあり、集団に追いつけずそこで除外となってしまいました。

コーチにも、「なぜやめたんだ。戦う事をしない選手はいらない」と強く言われました。

やめたわけじゃない。
自分だってまだ集団に残りたかった。

とその時は思いましたが、内側に押されたからといってバックを踏んでしまった時点で勝負はついていたんだと思います。
テンポレースまで上手く運べていただけに、とても悔しい気持ちでレースが終わってしまいました。二度とこんなレースにならないように気をつけないといけないです。

「チャンスはみんな平等に与えられるわけではない」と常に意識することも忘れちゃいけないですね。ハイレベルのオムニアムを走れるのは、それほど貴重なことだと思います。
もっと言えば、今回、ロードの世界に自分が行けることもどれほど貴重か。

やっぱり、レース経験は本当に大事だと思います。
ロードで培った経験は、絶対トラックのレースにも活かすことが出来ます。

言葉も通じないし慣れない環境もあって不安もたくさんあります。これからの生活で何が起こるかわからないけど、挑戦するからには何か成長して日本に帰りたいですね笑
もちろん楽しむことも忘れずに!!!!🫶🇨🇭

トランジットが9時間もあったので、隙間時間にビーチへ!

コラムでもSNSでも、これからの生活をアップしていこうと思うので、良かったらお暇な時にでもみてください😌
それではまた!🛫

———

選手への質問、応援メッセージはこちらからどうぞ!

Instagram:@tsuyaka_13
X / Twitter:@tsuyaka113

———

過去のレース結果は特設ページでチェック↓

road to PARIS

NEWS

COLUMN