目の前の、自分に出来ることを ふ〜こらむ Vol.14
2022.09.04
チーム楽天Kドリームス所属、梅川風子選手によるコラムVol.14をお届けします!8月26日から29日にかけて実施された2022全日本選手権トラックにて、梅川選手は合計4種目に出場。その中でもチームスプリントについて綴っていただきました。
梅川風子プロフィール

短距離種目選手。2017年デビューの東京112期。幼少期からスピードスケートを行なっており、大学時代には全日本学生選手権で優勝した実力の持ち主。
前回(Vol.13)はこちらから
全日本選手権ありがとうございました!

全日本選手権が終わりました。
伊豆まで観戦に来てくださった方、YouTube Liveで観てくださった方ありがとうございました!
出場した種目は
チームスプリント
スプリント
ケイリン
500mタイムトライアル
どれを振り返ろうかなと思ったのですが、
この4種目から私が選ぶのはチームスプリントです。
表彰もないエキシビジョンのチームスプリントを振り返るの?って思うと思いますが、
ここに至るまで本当は紆余曲折がすごかったのです(笑)
このチームスプリント。
私はこの1走のタイムを上げるために、5月のネーションズカップカナダ大会後から3ヶ月半の間、1走に特化したトレーニングをしてきました。
個人種目でチャンスを掴むのは厳しいのかもしれない

1走に特化したトレーニング。もし速くならなければ「後はない」という背水の陣であると共に、少し犠牲を伴うリスクもあるトレーニングです。
「特化することにより、個人種目やガールズケイリンにどんな影響が出るのか?」「もし影響が出たとしても、それは仕方ない、、」そうは思うものの不安ばかりが先立って、この事態を前向きに捉えるまで少し時間がかかりました。
自分の中では「もう個人種目でチャンスを掴むのは厳しいのかもしれない」という事態も分かっていましたし、その覚悟も必要でした。
なのでこのトレーニングを受け入れてから全日本までの間で、まずはその「結果にコミット」したトレーニングの成果を出さなければなりませんでした。
具体的には1走として1周を走ってくるタイムを、19秒7くらい出したいと思っていました。
なお、今までのベストタイムは20秒16です。
「結果にコミット」に成功

ちょっとだけ細かい話ですが、分かりやすく説明するのですぐ終わります。
結果、今回は19秒94で1周を帰ってきました。
このタイムはスタートゲートが後輪のロックを解除した瞬間(カウントダウンが終わり、スタートの音が鳴った瞬間)から測られるのですが、
公式タイムは19秒94。
ですが、タイヤが動き出してからのタイムを後から測ると、19秒75。
つまりこの約0.2秒の差は、スタートの音が鳴っているにも関わらず、「出遅れた時間」なのです。
でも出遅れた時間を抜きにしたら!(都合がいい笑)
自分が掲げた目標には到達することができました。
「結果にコミット」に成功したわけです……(笑)
実は、ほぼぶっつけ本番でした

私はこの種目にコミットしていましたが、他の2人はレース1週間前まで個人種目しか出ない予定だったので、驚く事にチームとしてスタートを合わせるのはほとんどぶっつけ本番のよう感じでした。
私はとにかくずっと1人でスタートばかりやっていたので(笑)
ジェイソン(・ニブレット短距離ヘッドコーチ)は元々、チームスプリントとしてレースを走らずに、250mの1周だけのタイムトライアルをするみたいなことを言っていたんですけどね……(笑)
でも予定が変わって、急遽チームスプリントを走る事になりました。
なので、(太田)りゆちゃんとサトミナ(佐藤水菜)も、まだまだ「自分たちの中にもっと出来る力がある」と確信していると思いますし、私も更にスタートを速くなりたいと思えたいいレースでした。
目の前の、自分に出来ることを

でも……
本当は一走に特化する事を受け入れるまでは「絶対にもう速くなんてならない」と思い、「向いてないよ……」と後ろ向きに捉える時間も長かったです。
もうダメかな、速くならない、と諦めた時もあったのですが、
チームメイトのりゆちゃんにはずっと
「大丈夫、ふーたんなら出来るよ!!だからもう一度ヤルって言ってみ!!」って毎日言い続けてもらっていました。
サトミナにもなぜか上から
「いなくなったら困るんでやってください怒」と励まされ……(笑)
なんとかここまできました。

スピードスケートの小平奈緒さんの言葉に
「弱さも私。ありのままを見てもらうこと」
というものがあって、自宅のトイレに飾っています。笑
ただ一生懸命走ることが、唯一私に出来る事です。
アスリートといえど、超人ではないので弱い自分を見せてしまう瞬間も時にはありますが、
皆さんにもそんな瞬間があるように、私もそんな自分を少しずつ乗り越えて生きてます。
しんどい時も、目の前の自分に出来ることを頑張っていきましょうね!!!
私もその気持ちめっちゃ分かるので、そんな人を応援します!!
もはや恒例企画 ナショナルチームメンバー観察日記
では最後に。
恒例企画、今回出場してるナショナルチームのメンバーを見える範囲で観察しました。
山﨑けんと

山﨑賢人
スプリント決勝前に
「終わっちゃうの、寂しいなぁ……」とか言い始めた。さすが、と思いました。
寺崎浩平

「僕なんて……ダメですよ……」ってレース前にずっと言ってる。勝って戻ってくるとめちゃくちゃドヤ顔してますけど……(笑)
太田かいや

太田海也
普通に素人かのようにローラーから落ちてた。なんで?
しんじ

中野慎詞

レースに向かうまでのルーティンが多すぎて心配になる。服のたたみ方から揃え方まですごい。
りゆちゃん

太田りゆ
スプリント対戦する事になったら「いまから一切しゃべりかけないで!!!」って絶縁宣言。
サトミナ

佐藤水菜

「焦ったら負け」とか言い続けてアップ遅らせすぎて時間間に合ってなくて結果焦ってた。
またじっくり観察しよっと!
編集より:観察記録はついていませんが、そのほかになんとも言えない表情の松井選手と様子のおかしい佐藤選手と様子が戻った佐藤選手の写真を提供いただいています



全日本選手権、本当に沢山の観戦と応援ありがとうございました!
サトミナに全部1位とられちゃったので、必ず奪還します!!(笑)
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梅川風子Instagramにて、選手への質問を募集中です!
@umekawafuko



