「頑張らせてあげる」の大切さを実感したエジプト大会 ふ〜こらむ vol.27
2023.03.26
チーム楽天Kドリームス所属、梅川風子選手によるコラムVol.27をお届けします。2月のネーションズカップ第1戦に続き、3月14日〜17日にはエジプト・カイロでネーションズカップ第2戦が実施されました。今回は大会の裏側をお話ししていただきます!
梅川風子プロフィール

元・全日本学生選手権優勝のスピードスケーター。現在はチームスプリント第1走としてのトレーニングに専念しているが、国際大会(2022ジャパントラックカップⅠ)スプリント優勝の実績も持つ。2023ネーションズカップ第1戦ではケイリンで銅メダル獲得!
前回(Vol.26)はこちらから
体は大丈夫!
ネーションズカップのインドネシア大会・エジプト大会と、競技のレースが続きました。なんか大会の結果の話ばかりじゃつまらないので、今回は色々見てきたはなしを少し。。
でもまずは
今回ケイリンで落車してしまいましたが、全然大丈夫でした!
落ちた直後はカフェインとアドレナリンで自分が自分じゃないくらい気持ちが殺気立って、こんな事なかったのでビックリしました。多分カフェインとりすぎました。。
私たちは人それぞれなんですが、必要に応じてレース前にカフェインをとります。。
でもちょっと怖いね(笑)
いまは身体も心も元気なのでご心配なくです(^^)
茶色の世界、エジプト

ピラミッドに大量生息する犬
さてさて、
エジプトは本当に空気えぐいくらい砂で霞んでいました。それも遠くが霞んでるレベルではなくて、世の中の色が茶色というか、世界が砂の茶色でできちゃった?ってくらい茶色一色の日もあったりしました。
かと思えば、今日そんな霞んでなくて綺麗じゃんって日もあったり。
バンクは屋根がついてるだけの屋外バンクなので、日本から持っていった湿度計にはエラーがでちゃってたり、映像を見るiPadも机の上に置いといたら砂まみれになって壊れるので、カバンの中にいちいちしまったり。

髪も当然砂かぶってキシキシしてて、風が吹けば地面からの砂埃が舞い上がります。ハァハァすると乾燥と砂で咳き込んでしまうし、鼻水止まらない、目が痒いの三拍子。日本の花粉から逃げてこれると思ったのに、、なにこのすごい仕打ち(笑)

ただ意外なことに、バンクが砂で滑るとかはそこまで感じませんでした。ただ凸凹がすごくあって、その対応の方がみんな苦労したかなって印象でした。
直線部分が凸凹なのは許せるっちゃ許せるんですけど、コーナー部分に凸凹があると、ジェットコースターで落ちる時みたいな「フワッ」っと感がすごいです。
そこで自転車が振られて、外にいっちゃったり……ってことが多々ありました。
ノンノン、手で拭いてね

ドバイで宝くじを買った佐藤水菜
そんなエジプトで郷にいれば郷に従え……ないことがあって、
バンクのトイレにはトイレットペーパーがありません(ホテルとかにはあります)。
でも清掃のおばちゃんはいつもいます。
どんな時もトイレの見張り役で座っているので、トイレットペーパーないから欲しいなって言ったら、
「ノンノン手で拭いてね⭐️」ってジェスチャー付きで断られた……(笑)
あ、はい、分かりました、って、すぐ諦めてトイレットペーパー持ち歩くようになりました。

ケイリンの休み中におしゃぶり昆布を食べる佐藤水菜
あと大変だったのは、外バンクなので休める場所がどこにもないこと。。
2時間くらいレース間が開くことがたくさんあったのですが、その間ずっとピットの地面で横たわっていました。クーラーも着替える部屋もないので……太陽サンサンに浴びながら、砂埃の中、地面に横になって体を休めていました。
寒暖差もすごくて、「真夏?!」って感じたと思ったら、陽が隠れると「日本と変わらん!」って思うくらい寒くなったり。
え?
また文句言ってるよねわたし。。笑
でも日本で育ったアマちゃんだから言わせて。。
「頑張らせてあげる」

砂だらけのサドル
でもそうやって過酷なコンディションの中レースすることは、自分の経験として積み重なって、自分のデータとして残っていきます。そういう点では、すごく良い時間を過ごせたなって思います。
綺麗なところや快適なところでレースするのはもちろん最高だけど、自分のコンディションや場所のコンディションが悪くても精一杯自分を高めてあげて、それで頑張らせてあげるってすごく大切だと感じました。
この「頑張らせてあげる」ってサトミナ(佐藤水菜)の言葉なんですが、すごくいい言葉だと感じて自分の中で使っています。

犬と佐藤水菜
自分自身を俯瞰して見て、「頑張る」のではなく「頑張らせる」って。
なるほどなーって勉強になります。
それが今回エジプトのレースに参加してすごく思った事でした。
ケーキが多い、エジプト飯

ちなみに!ホテルで出たご飯はまぁまぁです!!
やたらケーキ多かったけど(笑)





生野菜やフルーツも食べて大丈夫だよ(お腹壊さないよの意味)って言われましたが、人一倍体が弱いので、ほとんど日本から持っていったご飯を食べいて、野菜はとれず。だからビタミンとかミネラル不足してまじやばいんです。
特に大会の日だけは、炭水化物やサプリ、ジェルだけで栄養をとって生きてます。
ケイリンの日は朝ごはんを食べてからレース後(夜の11:00くらい)帰ってくるまでおにぎりだけで繋いで、帰ってきたらもうなにも食べられず、梅昆布茶だけ飲んで寝ました。
まじ日本の心、梅昆布茶さいこーです(笑)

おにぎりで耐え忍ぶ様子
こんなことしてるとレース前とかでも
これが自分で選んだ道かー(笑)
ってよく自分で笑ってます。
でも確かに勝てたらやっぱり最高だし、
自分が目標にすることを達成していけたら最高なんですが、達成できたレースも達成できないレースも、ここまで全力でやってきて反省は沢山あるけど悔いはなく充実した時間を過ごせてるなと感じてます。
8月の世界選手権まであと少し。
その前にアジア戦もあるので、目の前の事を一つ一つやっていこうと思います。

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