
「まだまだ挑戦者の気持ちで」梅川風子/チーム楽天Kドリームス定点観測
2022.07.20
選手たちの「今」をお届けする、チーム楽天Kドリームスの「定点観測インタビュー」。
今回は、競技・競輪漬けの日々を過ごす梅川選手の日常、最近のトレーニングについてなどを伺ってきました。
競技も競輪も、挑戦者の気持ちで
Q:オールガールズ(ALL GIRL’S 10th Anniversary)へのご出場、お疲れ様でした。観客の盛り上がりもすごかったですね。出場を経て、気持ちの変化はありますか?
始まる前は「どうなるのか」と、「始まってみないとわからないな」という気持ちが多かったんですけど。
やってみたらすごくレベルの高いレースが自分たちの中で披露できたと思いますし、お客さんも思った以上に楽しんでくれたんじゃないかなというのを感じました。
Q:直近の出場では、玉野競輪場でのガールズケイリンフェスティバル(7月16〜18日に開催)が控えています。
今は競技のトレーニングにだいぶ偏ってきているので、ガールズケイリンに対応するのは難しくなるのかなと感じています。ただ、その点は私の中では割り切りたいなと思っていて。私の中では「挑戦者である」という感覚です。

ALL GIRL’S 10th Anniversaryでの梅川選手
Q:競輪選手としてのキャリアも重ねていますが、精神的にはいまだに「挑戦者」なんですね。
競技ではもちろん挑戦者ですし、競輪でもまだまだ同じ感覚ですね。
Q:競輪開催時、緊張されますか?
オールガールズではあまり硬くならずに走れたかなとは思っています。ただ、玉野は勝ち上がりが厳しくって。
やっぱり硬くなっちゃうんですけど……それでも私はのびのび走れるほうだと思うので、その気持ちを忘れずに走りたいです。
Q:ちなみに、競技と競輪の切り替えはどのようにしているんでしょう。
1番の切り替え方法は、1日しっかりと休みを挟むことです。競技の練習は、前日の練習の続きで入ることが多いんですけど、最近は1日休みを取るようになったので。
レースは肉体より精神が疲弊するので、1日あればなんとか次の日のトレーニングに向き合えるぐらいまでは回復します。
Q:オールガールズ明けのオフは、何をしましたか?
ただ休んだだけです(笑)カフェに行ったり。1日を“無”で過ごすと、いい感じに戻ってきます。
Q:オンとオフはしっかりと分けて考えるタイプですか?
私の場合は分けないですね。オフだとしても、常にレースをチェックしたりしています。
例えオフでも、レースをチェック
Q:6月開催のアジア選手権も観ましたか?
ずっとiPadで付けて、画面越しにチームメイトを応援したりしていました。競技も競輪も確認するので、周りからはよく「疲れないの?」って言われるんですけど(笑)観てるだけだったらそんなに疲れないんです。
Q:オンとオフ、あるようでないですね……。
そうですね、そんなにないですね。身体は休めたいんですけど、「トレーニングをしたい」という気持ちが強くて。一回休むとまたすぐにトレーニングに向かいたいという気持ちが昔からあって。
Q:モチベーションにあまり変化がなさそうですね。
変化もするんですけど、それでも自分のモチベーション的に身体を動かしていた方がポジティブになれるというのが何と無くわかっているので。多少辛くても、少しウエイト行ってくるとかダッシュするとか、そういうことは昔から意識してやっています。
チームスプリントに重きを置いて
Q:今のトレーニングは競技に寄っているとおっしゃっていましたが、練習の比重としては競技が100%?
そうですね、自分の今のトレーニング主体は競技。その事はガールズに影響しているのかなと。
ただ、その点は競技を終えた時に取り戻せることだと思っているので、あまり焦ってはいないです。とにかく競技でやってるトレーニングのレベルや力をしっかり出して、ガールズも走っていきたいと思ってます。
Q:競技の種目で、特に力を入れてトレーニングしているポイントは?
今はチームスプリントの練習がメインになったので、個人種目のトレーニングはまったくないです。
走っても一周……いや、一周も走ってないですよ。長くて200mとかです(笑)
Q:確かにそれは偏ってますね……。(長迫吉拓選手だ……)
そうなんですよ(笑)今はそこを強化して、チームスプリントに活かしていこうという感じなので。
不安が無いと言ったら嘘になるんですけど、でもカバーできるかなと思って。そこは深く考えないようにしてます。