「やってやる」レース前の握手が習慣に 2022全日本トラック選手権振り返り 梅川風子/チーム楽天Kドリームス定点観測
2022.09.14
2022年8月26日(金)〜29日(月)の日程で、静岡県・伊豆ベロドロームにて開催された『第91回2022全日本トラック選手権』。チーム楽天Kドリームスから出場した梅川風子選手。
梅川選手によるコラム『ふ〜こらむ vol.14』では、チームスプリントの振り返りもいただいています。「定点観測インタビュー」として、改めて全日本トラック選手権の振り返りをしていただきました。
タイム更新を目指して スプリント一走としての走り

Q:全日本選手権トラック、お疲れさまでした。まずはレースの振り返りをお願いします。
コラムにもあるように、チームスプリントはとても手応えを感じる一戦となりました。世界選手権では、持っているタイムを更新したいと思っています。
Q:1周目に関して、約0.2秒の出遅れが無ければ、と考えてしまいました。
「プシュッ」という音が鳴ってから出てしまったんですよね。日本やアジア戦だとそれぞれ違った発走機で、開くタイミングがUCIのものとは若干違うんです。いつも(UCI)のタイミングで出ちゃうと、こういう誤差が出てしまうんです。
Q:スプリントはいかがでしたか?
やるからには一番時計で、と考えていました。予選のハロン(200mFTT)では気合いを入れて走った結果、気合いが入り過ぎて助走が早過ぎたというのが反省点かなと。対戦に関しては、もう一歩冷静になれる瞬間があっても良いのかなと……。相手を逃させたり、脚を使わずに勝ち上がるとか、もう一歩。
Q:今回も前回のジャパントラックカップ 同様、3本目までもつれ込みました。
3本目までとなると、どうしても力と力のぶつかり合いになりますね。そこに行くまでに、いかにテクニックで脚を貯めておくかという点も大事かなと思ったので、課題が生まれました。まずは一本一本、自分の脚で、相手を脅かす走りをするのが先かなと思います。
お互いに「やってやる」レース前の握手が習慣

Q:スプリント後の佐藤水菜選手とのツーショットの時には、どういう会話が繰り広げられてたんでしょうか?
サトミナとはレース前に必ず、何の種目でも握手……タッチ?するんですよ。お互いに、正々堂々と「絶対にやってやる」って言葉にもして(笑)。それが終わって「負けました」っていう感じです。
Q:サトミナ選手との、絆のようなものを感じます。
サトミナはレースの朝から「今日は私が勝ちます」みたいな。はいはいって言ってます(笑)年下だし、ふざける場面も多いですけど、サトミナからは学ぶことも多いです。自分の強みをよくわかってて、それを出すためのレース展開に関してすごいなと思います。

Q:事前のインタビューでは『サトミナの邪魔をする』とおっしゃっていたケイリン、これに関してはいかがでしょう?
自分の見てる世界と、周りの見ている世界と違うので……。人数が少なかったから、早めに仕掛けたらもったいないと思った部分もあるのですが、結果的にはベストの選択だったかなと思います。レース中に熱くなり過ぎないということが難しいですね。
Q:後から「ああしておけば良かった」など、フィードバックは行いますか?
ケイリンは二度と同じ流れのレースはないので、あまり深追いはしないように、フィードバックをし過ぎないようにしてます。不可抗力の部分があるので、小さくなり過ぎないようにと考えてます。
緊張感を大事にしてくれる応援が、素敵だった

Q:500mTTの手応えはいかがでしたか?
自分的には35秒を切れればかなり良いかな(記録は34.927秒)と思ってたので、結果としては良かったんですけど。でもサトミナに指の差ぐらいで負けたんで……。
Q:大会記録が次々と更新される中での発走でしたが、プレッシャーはなかったんですか?
1年ぐらい前は、記録が聞こえたり見えたりするのがすごいやだなって思ってました。でも、走る前に「私より速い選手が走る」事を受け入れて、準備をしてからレースに臨むようにしました。タイムが出る、場内も盛り上がる、でも自分の順番は必ず回ってくるという準備です。

Q:想定内の展開だったんですね。
自分は自分なんだって、「大丈夫だから」って言い聞かせながら走りました。過去に心を乱された経験からの対策です。私はとにかく1周を早く帰って来ることに集中しました。
Q:最後に、応援くださった皆さんにメッセージをお願いします。
思った以上にたくさんのお客様が観戦に来てくれて、めちゃくちゃ嬉しかったです。名前とかも、控えめに呼んでくれたりするのが聞こえてて……ガールズケイリンの応援の仕方も知ってるし、競技の時の緊張感を大事にしてくれる応援も、すごく素敵だなと思いながら走りました。競技って何本も観れるから楽しいと思いますし、全日本ならではの迫力、熱い戦いを観ていただけて良かったです。
これからもチーム楽天Kドリームスとして応援してください。まだまだ戦いは続くと思うので、見守っていただけたら嬉しいです!



