和歌山競輪 シリーズ展望・記者の推しメン情報

G1 高松宮記念杯競輪

2020年06月18日~2020年06月21日 シリーズ展望・記者の推しメン情報

2020年6月9日時点の記事です。

第71回 高松宮記念杯競輪

 第71回 高松宮記念杯競輪は6月18日~21日の日程で和歌山競輪場において開催される。日本選手権競輪が新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から開催中止となったため、2月に開催された全日本選抜競輪以来のG1大会。今シリーズはオリンピック競技大会(21年東京)自転車トラック競技の日本代表に内定した脇本雄太、新田祐大をはじめ、今年初めてS班9名が参戦するファン必見の4日間だ。なお、東西対抗形式のため、勝ち上がり戦は東日本と西日本に分かれて熾烈なバトルが繰り広げられる。

SS班9名が勢ぞろい

脇本 雄太
新田 祐大
松浦 悠士

 東京オリンピックの日本代表に内定した脇本雄太は、2020UCIトラック世界選手権のケイリンで銀メダルを獲得したトップレーサー。本業の競輪でも圧倒的な存在感を示していて、ビッグレースで大活躍。一昨年はオールスター、寬仁親王牌の2冠に輝くと、昨年はウィナーズカップと日本選手権競輪で優勝、グランプリは準Vだった。競輪参戦は今年初となるが、レース間隔が空いても結果を出してきただけに、不安材料にはなるまい。高松宮記念杯はここまで5回決勝に乗っているが、準V2回とまだ優勝には手が届いていない。世界の舞台で並みいる強豪をねじ伏せてきたスピードにものを言わせて初優勝を達成する。
 対峙するのは新田祐大だ。新田も東京オリンピックの日本代表に内定していて、2020UCIトラック世界選手権のスプリントで第5位、ワールドカップ第4戦、第5戦ではチームスプリントで連覇するなど、素晴らしい成績を修めている。やはり本業の競輪でも異次元のスピードで他を圧倒していて、一昨年は全日本選抜、昨年はオールスターで優勝をゲット。この大会は相性が良く、第67回、第68回を連覇した実績もある。好発進を決めれば単十分。
 今年のビッグレースをリードしてきたのは松浦悠士、清水裕友の中国勢だ。全日本選抜で清水がタイトルホルダーの仲間入りを果たすと、松浦はウィナーズカップで初優勝を達成している。この両者の前後は流動的だが、とにかく信頼関係が厚い。前で戦ったほうがしっかり主導権を握ると、番手はきっちり勝機をものにしていて、全プロのスーパープロピストレーサー賞でも逃げた清水を松浦が差してV。スピードの絶対値では脇本、新田が優っているが、組み立てに隙を見せるようだと中国勢の台頭がある。
 輪界を代表するオールラウンダーである浅井康太、平原康多も有力な優勝候補。今年はS班の座を明け渡した浅井ながら自慢のスピードの切れ味が甦り、2月静岡、4月高知、5月宇都宮と早くも記念3Vを達成している。一昨年の競輪祭以来のG1優勝を狙える状態だ。平原は5月宇都宮記念で落車したものの、全プロ22着の動きは悪くなかった。体調に問題ないなら変幻自在な立ち回りから主役を演じても不思議ではない。
 三谷竜生も忘れてはならない。一昨年の第69回大会を制していて、このときは逃げた脇本を差し切っている。ここも脇本との連係が叶うようならチャンスが巡ってくる可能性がある。
 今年はまだVがない佐藤慎太郎だが、新田祐の動きに乗ってゴール前鋭く抜け出したグランプリ2019はまだ記憶に新しい。好位置キープなれば連に浮上してきそうだ。

第71回 高松宮記念杯競輪

東 龍之介【神奈川/96期/S1】

東 龍之介

 今回が初の高松宮記念杯。昨年はダービーのみだったG1の出場が、今年は全日本選抜、ダービー(中止)、そして今シリーズとすべてのG1出場キップを手に入れてきた。地力がついた証だろう。早めに追い込みに転身した東も今年で30歳。培ったテクニックと磨き上げた脚力を大舞台で見せる。

和田 圭【宮城/92期/S1】

和田 圭

 直近の函館でV奪取するなど、やはり追い込みで狙える選手だ。決勝は目標の宇佐見裕が突っ張られて終了かに、8番手からの大まくりを披露した。タイム云々ではなく、後方から自力を出せるのは練習の裏付けがあってこそ。追い込みといえどもタテ脚が求められてるだけに、最後の明暗を分けるのはこの脚かも。

野原 雅也【福井/103期/S1】

野原 雅也

 近畿地区の歴史あるビッグレースなら、まず注目したい選手だ。今年も3月別府での落車はあったが、地元ビッグに向けて立て直した成果だろう。4月武雄、5月宇都宮と記念でもきっちりと決勝戦に勝ち上がっている。宇都宮は「日に日に(調子が)良くなってる」と話していたが、一番光ったのはレースでの判断力だった。それは連係した稲川翔の「しっかり自分の力を出し切ってくれる選手になってくれてきた」という言葉が物語っている。初出場の宮杯でも活躍が見込める。

佐々木 雄一【福島/83期/S1】

佐々木 雄一

 今年に入っても好気配を維持。5月宇都宮記念4321着では初日こそ「久々のレースで体がおかしかった」と話していたが、日に日に感覚を取り戻していた。調子自体は良さそうで、2勝を挙げた全日本選抜、二次予選を勝ったウィナーズカップに続き、ここも鋭いタテ脚に注目だ。

稲毛 健太【和歌山/97期/S1】

稲毛 健太

 和歌山では初となるG1開催。選手生活10年目、充実期を迎えた中でデビュー以来、もっとも重要な大会になる。5月の宇都宮記念、豊橋全プロはいまひとつの成績だったが、この地元の大一番に向けて、完璧な状態に仕上げてくるだろう。ビッグ初優出を目指して、まずは初日の西日本一次予選突破を目指す。

黒沢 征治【埼玉/113期/S2】

黒沢 征治

 関東のホープは着実に成長している。5月豊橋の全プロは2日目の選抜戦で野口裕の先行をまくった。「2日間、いろんな人にアドバイスをいただいて、収穫の多い開催でした。宮杯に出れるので、ここで感じたことをしっかり練習に生かします」。G1初出場の2月全日本選抜は初日に落車。2度目のG1挑戦でビッグレース初勝利を狙う。

山田 英明【佐賀/89期/S1】

山田 英明

 今年一つ目のG1、全日本選抜で決勝3着。その後も4月地元の武雄記念で優出を果たし、豊橋全プロ2日目のワンダーステージでは、まくりで白星をゲットした。全プロは「初日は組み立てに失敗しましたけど、2日目は10秒台でまくれたし、感じはすごく良かったです」と振り返っていて、続く久留米記念では二次予選で失格となったが、レース運びや動き自体は悪くなかった。過去に2度、優出経験がある今大会でも、らしいレースで九州勢の軸となる。

河端 朋之【岡山/95期/S1】

河端 朋之

 惜しくも東京五輪の代表選考では補欠となったが、全プロから競輪に復帰。続く久留米記念では「競輪の感覚が戻ってきている」と話していた。優出はならなかったものの、逃げて強靭な掛かりを見せて猛アピール。ここも持ち前のスピードを生かしたレースができれば、久々のG1勝利に期待できそうだ。

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