2023年12月21日時点の記事です。
KEIRINグランプリ2023シリーズが12月28日~30日の日程で、今年は立川を舞台に開催される。優勝賞金1億3千万円を懸けて今年のベストナインが一発勝負の頂上決戦に挑む。また、28日はヤンググランプリ、29日はガールズグランプリが行われる。
今年も競輪界最高峰のレースに相応しい豪華メンバーが顔を揃えた。
高知・全日本選抜を奪取し、岸和田・高松宮記念杯、そして弥彦・寛仁親王牌と3つのG1を制覇した古性優作は充実した一年だったことだろう。更にGPを勝てば史上初の年間賞金獲得額3億円超えるだけに偉業達成といくかどうかも話題に上ってくる。その古性とタッグを組むのは昨年の平塚GP覇者の脇本雄太だ。今年は西武園オールスターでの落車もあり、G1は無戴冠。ただ走る度に復調は示している。パワーは輪界随一と言えるだけに、状態さえ戻ってくればGP連覇の偉業達成へ。今年もこの近畿コンビがV戦線を引っ張ってこよう。
一方で清水裕友は昨年、GP出場を逃しS1に甘んじていたが、再びGPの舞台に戻ってきた。相方の松浦悠士は直前の別府記念決勝で落車の憂き目となったが、中国ゴールデンコンビはGPでは過去3度の連係実績。3度目の正直ならぬ4度目の正直とばかりに両者どちらかのVは十分。
前回の立川GP(2019年)でGPを制覇した佐藤慎太郎はまだまだ47才の年齢を感じさせない限界知らずの差し脚は定評あり。積極果敢な走りを身上とする新山響平がGP切符を手にしてきたのも大きな援護材料となってこよう。
更に単騎となりそうな真杉匠、深谷知広、山口拳矢ももちろん軽視できない3人だ。
真杉は西武園オールスターを吉田拓矢の引っ張りでG1初制覇を飾ると、今年最後のG1・小倉競輪祭では単騎戦だったが自らの力で2度目のG1を勝ち取り実力は本物だった事を証明。勢いに乗りGP奪取まで突っ走ってこよう。
G1の中でももっとも格式が高いと言われる日本選手権(平塚)を制しGPに名乗りを上げたのは山口拳矢。近況は低迷が続くが、ここ一番の勝負強さは侮れない。父(山口幸二)に続き、親子二代のGP制覇の夢が膨らむ。
17年の平塚GP以来の出場となる深谷知広は30代となり、円熟味も増してきた。平塚では落車の憂き目に遭い8着(落携)となっただけに、リベンジといきたい。
キラ星の如く、今年も次世代を担う若手9名が勢揃い。
まずはナショナルチームでも活躍し世界の舞台でもメダルを奪取する太田海也。競輪での残す決まり手はすべて先行だけと、破壊力は抜群。同県の山根将太のサポートを得て、まずはヤングGPの称号を手に入れたい。
こちらもいつG1制覇がなるのかと注目される犬伏湧也のスピードも魅力十分。近況のF1戦では9月高知、10月富山と完全Vと無敵状態。G1でも今年は平塚・日本選手権、西武園・オールスター、弥彦・寛仁親王牌と3度の優出を見せ、まさに伸び盛り。こちらは上野雅彦とのタッグだ。
3月小田原の落車から徐々に復調の道を歩んでいるのは中野慎司だが、デビューから30連勝を記録したポテンシャルは十分。上記の太田や犬伏をまとめて負かす可能性を秘める選手だ。
更に吉田有希と橋本壮史の茨城コンビや、33才と年齢は重ねているが走る度に先行力に磨きがかかる北井佑季、嵌まった時のスピードは軽視できない志田龍星と今年も大激戦の予感を感じさせる。
3日間を通してS級戦士の壮絶バトルが繰り広げられる寺内大吉記念杯には、過去にGPを制した浅井康太、金子貴志、村上博幸、井上昌己と勢揃いし豪華メンバーが集う。
近況の勢いで言えば弥彦・寛仁親王牌、小倉・競輪祭と直近のG1で連続優出を見せた南修二だろう。更にこの立川でGP制覇の実績(2010年)もある村上博幸も南に負けず劣らずタテヨコしっかり。熟練の追い込み陣を引っ張るのは新鋭の中釜章成や大石崇晴あたりか。近畿勢が他のラインにややリードの印象。
GP出場権争いに食い下がっていた浅井康太も11月の地元・四日市記念を制し上向き気配あり、中部勢を率いていく中心的な存在。同県の柴崎俊光や岐阜の橋本優己、横関裕樹らとともにV争いに加わってこよう。
直前の佐世保記念の欠場は気になる嘉永泰斗だが、G1制覇に近い選手として必ず名前が上がるだけにポテンシャルは確か。園田匠、井上昌己とタイトルホルダーが顔を揃える九州勢も厚い布陣だ。
南関勢からは破壊力抜群のカマシ捲りを持ち味とする渡辺雄太が主軸となってこよう。小倉・競輪祭での落車は気になるが、出走してくれば勝負になるデキだろう。大垣で久々のG3を制した山賀雅仁も再び上昇気配。近況は点数UP中と元気な佐々木真也も怖い存在。
そして迎え撃つ関東勢は地元で気合の入る鈴木竜士と高橋築のツインコンビを主軸に、嵌まった時の捲りはS班でさえ脅かす佐々木悠葵、近況は番手回りもこなせる様になり柔軟性UPの雨谷一樹といった面々が顔を揃え、GPに華を添える豪華競演が見られそう。
女王戴冠にもっとも近い位置にいると思われるのは佐藤水菜。G1の松戸・オールガールズクラシックを制覇し国際大会でも金メダルを獲得するスピードは国内はもとより世界でも屈指。昨年は落車のアクシデントもあるレースとなり5着となってしまったが、今年こその期待だ。
ガールズGP3連覇の実績がある児玉碧衣が佐藤の前に立ちはだかる一番手だ。今年も岸和田・パールカップで早々とガールズGP切符を手に入れ、この大一番に向け調整は抜かりないはず。
今年大きく飛躍したのは久米詩。平塚・ガールズケイリンコレクション、函館・ガールズケイリンフェスティバルを奪取し賞金での初出場。勢いに乗りVへまっしぐら。
同じく初出場となるのはナショナルチームでも活躍を見せる吉川美穂。デビュー時からその素質の高さは注目されたが、ようやくガールズケイリンへの適応を見せメキメキと頭角を現してきた。
更に平開催では無類の強さを見せている坂口楓華は今期に京都から豊橋に移籍し心機一転。念願のタイトルが欲しいところ。
これが3年連続3回目の出場となる尾方真生も日々成長。タイトル獲得は未だないが、このGPで一発ツモといったシーンもありそう。
地元代表は梅川風子。小倉・競輪祭女子王座戦を制して最後のガールズGP切符を手に入れての参戦。佐藤水菜と共に世界を舞台に活躍を見せるだけに、地元の声援を背に受け勝負強さを見せたい。
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