ふ〜こらむ

「私が『覚悟』を見つけるまで」ふ〜こらむ Vol.2

2022.03.13

選手プロフィールはこちら

梅川風子

チーム楽天Kドリームス所属、梅川風子選手によるコラムVol.2をお届けします!Vol.1の自己紹介にて「実は高校を卒業していない」とお話ししていましたが、今回はそのあたりのお話を深掘りしていただきました。

梅川風子プロフィール

梅川風子

短距離種目選手。2017年デビューの東京112期。幼少期からスピードスケートを行なっており、大学時代には全日本学生選手権で優勝した実力の持ち主。

前回(Vol.1)はこちらから

私が高校を辞めるまで

お仕事、学校、家事育児、トレーニング、ゴロゴロなどなど、皆さんお疲れ様です。
今日のコラムはもう少しだけ私自身について語っちゃいます。
前回少しだけ触れた「高校を卒業しなかった」ことについて今日は書いていこうと思います。

ふ〜こらむ

4歳から始めたスケート。中学校卒業する頃にはスケートを中心にする生活が回り始めて、上を目指すには十分になってきたところでスポーツ推薦で高校に入学しました。

ただこの高校、家から電車で40分くらいの距離。さらにスケート部は、その道のりを2時間以上かけてロードバイクで通学することになっていました。(鬼)

スポーツ推薦で入学してしまった私は、進学校の勉強に全く追いつけません。
予習復習は当たり前。これに朝練、放課後の練習+往復の自転車……と、果てしないハードスケジュール。
思春期が終わった今でも、このスケジュールで高校を卒業していった皆が信じられないのですが(笑)
でも、皆は当たり前のようにこなしていて、自分だけがついて行けていない感覚になっていました。

そんな時、階段から足を踏み外して足首にヒビが入り、トレーニングから離脱。回復した時には周りと体力の差ができてしまっており、自暴自棄状態になってしまいました。

ふ〜こらむ

そこからは雪崩れのように

スケートを辞めたい
→スケートで入った高校なのでスケートを辞めたら学校には残れない(別にそんな事はない。笑)
→スケートを辞めるなら学校を辞める

という思考回路で、あっという間に学校を辞めてしまったのです。入学して7ヶ月後でした。
ここまで自暴自棄になれるのって、思春期も思春期ですね……(笑)

そもそもスケートに対して、高校でどんな選手になりたいか、どう活躍したいか……そんな事が一つも思い浮かばないまま「成り行き」でスケートを続けてしまったことが間違いだったと、今になって思います。

高校を辞めてしまった私ですが、この3年後、結局ストレート組と一緒に何食わぬ顔をして大学に入学します。

しかも、スケートをするために。

「覚悟」を見つけるまでの日々

高校を辞めた後は色んなアルバイトをしたり、東京に住んでみたり、予備校に行ってみたり……
やりたい事も見つからず、とはいえ専門学校や大学に行かなきゃダメだろうとなんとなく考え、「高校卒業程度認定資格」だけは取得しました。
(この資格があれば高卒でなくても大学や専門学校に挑戦できます)

中途半端な気持ちで続け、辞めてしまったスケート。しかしある時、同期がインターハイで活躍している新聞記事を目にして「今の自分は一体何をしたくて、今何をしているのか」と、自分を悔いました。
その時に「今の自分が悔しいと思えているならば、もう一度スケートに再挑戦してみたい」と心から思え、スケート部のある大学を片っ端から受験。

その結果、山梨学院大学に入学する事ができました。

ふ〜こらむ

3年近くスケートから離れ、スポーツからも遠ざかっていました。復帰するにも、なにもかもがマイナスからのスタートとなります。
その時両親に「覚悟と責任を負うこと」を約束しました。

スケートと高校を辞めてからは両親を本当に困らせ、迷惑をかけてしまいました。申し訳ない気持ちがずっとあり、何とか立ち直りたいとも思っていたんです。

目標ではなく、目的をはっきりさせる

これは私個人に当てはまるのですが、とにかくなんとなく何かをやるのがすごく苦手です。
かといって目標を掲げたりするのも苦手です。
ならば「目標ではなく、目的をはっきりさせること」が大切だと気付きました。
目的は「最終的に成し遂げたいイメージ」という感じで、目標は「それに達するまでの具体的な設定」です。

今まではなんの目的もなく生きてきた事が、
「両親に迷惑をかけた分恩返ししたい」
「スケートで再挑戦してまた全国で戦いたい」
とはっきりと目的を持つことができました。

今、自転車をしている目的も
「両親に恩返しをしたい」
「強くなりたい」
この二つです。

誰もがみんな目的を持つことが良いという事でも、そのような考えを押しつけたいわけでもありません。ただ、弱い自分に出会った時や、ひどく落ち込んでしまう時、迷いに迷ってしまう時は、勇気を持って休んでもいい。
今がダメでも、学校に行きたくなくても、気持ちがマイナスに向かっていても。少し休んでから勇気を出して決めた決断には「覚悟」が宿り、前に進む力が生まれると思います。

少し遠回りをしたとしても、それは様々な気づきを与えてくれる機会です。そこで得た経験は唯一無二のものとなり、その後の人生でも様々な場面で「覚悟」が突き動かしてくれると思います。
挑戦する時と休む時、様々な場面で自分自身で決断していく事が大切なのだと、年々私自身も気付かされています。

ふ〜こらむ

私自身の経験が誰かの背中をそっと押せたら嬉しいですが、私自身もまだまだ自分の中身を満たすために模索中です。
まだまだ成長中な私を見守って応援してもらえるよう、このコラムで発信していきます!

今回までで自己紹介は終わり。
次回は何ついて話そうかなぁ〜
お楽しみに〜!

次の回はこちら

NEWS

COLUMN