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世界選手権を終えて「そう思えている自分も、ちょっぴり成長かな」ふ〜こらむ vol.17

2022.10.22

チーム楽天Kドリームス所属、梅川風子選手によるコラムVol.17をお届けします!10月12日から16日にかけて実施されていた『2022世界選手権トラック』が終了。レースやフランスでの日々を振り返っていただきました。

梅川風子プロフィール

梅川風子

短距離種目選手。2017年デビューの東京112期。幼少期からスピードスケートを行なっており、大学時代には全日本学生選手権で優勝した実力の持ち主。

前回(Vol.16)はこちらから

3週間の遠征を終えて

ふ〜こらむ

フランスでの世界選手権から帰ってきました!
事前のルーベでの合宿から含めると、3週間ちょっと。
長かったけど、時差ボケが全くない状態を作ってレースに臨むことができました。
静岡産のお米のサポートもあったりして、それもめちゃめちゃ美味しかったんです。

ふ〜こらむ

ふ〜こらむ

ふ〜こらむ

ふ〜こらむ

スクーター移動が楽しかったとのこと

ふ〜こらむ

今日は世界選手権でのレースの話や、その他もろもろ裏話を少し話しちゃおうかな……なんて(笑)

歓声の地響き、会場の熱気

2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

さて、この世界選手権はガールズケイリンや全日本選手権、ジャパントラックなど、今シーズンのレースで感じてきたものとは全く違う景色を見ることとなりました。

フランスでの会場での歓声の地響き、熱気、本当にすごいものがありました。
初めてる見る景色で、最高峰の中でレースに参加できた喜びを噛み締めました。

ここでも何度も綴ってきた「チームスプリント」に触れていきます。

チームスプリント、決戦の日

梅川風子 佐藤水菜, 女子チームスプリント, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

私はなによりここに賭けてきました。

チームスプリントが私が残された生きる残る道でもありましたし、その役目を「やる」と覚悟を決めた種目でもあるからです。
トレーニング自体、この1走に特化してきてやってきていたので、ここでタイムを出さないと正直しんどい。でも今回はそんな不安は一切ありませんでした。

「絶対に出る」と信じ切ることができました。

梅川風子, 女子チームスプリント, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

実は今までのチームスプリントは、どのレースでもスタートのカウントダウンが鳴りだすと頭が真っ白になったり、足が震えたり、血の気が引いたり、常に不安の中で走っていました。

「いくら練習してもこの不安が襲ってくる」とジェイソン(・ニブレット短距離コーチ)に相談したところ、
「すべての行動を作業化させて、スタートを切ることも作業の一部と捉えよう」とのアドバイス。

簡単にいうと「常にレースをイメージしたルーティーン」を取り入れることにしました。

ルーティーン作戦

このルーティーンは「すべてを作業化」させることで、頭でアレコレ考えなくても「同じ行動を取り続ければ自然といつも通りに進んでいける」ためのものです。
余計なことを考えずにレースに入っていくために、結構細かく作っていきました。
ルーティーンは朝起きたところから始まり、1走の私がゴールする瞬間まで、やる仕草や呼吸までをすべて決めています。

梅川風子, 女子チームスプリント, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

ルーティーンながっ(笑)
でもこれを決めて実行することにより、レース当日も心がブレず、なにもかもが「いつもの一部」として過ごすことができます。

少しだけご紹介すると……
これは最後の最後の直前のルーティーンですが

①スタートゲートに乗る前に手を3回叩く
②ペダルに足をつけたらジェイソンが声をかける
③そこで一回深呼吸する
④カウント画面をみる
⑤残り12秒から自分でもカウントをはじめる
⑥カウントが6になるまで体でカウントをとる
⑦5になったら画面から目を離し5、4、3をリズムをとって聞く
⑧2で腰を上げる
⑨1で腰を後ろに引くタイミングで深く息を吸う
⑩息を吸い切ったと同時にカウントがゼロになりスタート

梅川風子 佐藤水菜, 女子チームスプリント, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

こんな感じでたくさんの作業をわざと詰め込むことで、余計なことを考えずすべて「作業の工程の一つ」としてスタートを切る流れを作っています。

朝起きたところからたくさんのルーティーンがあると思うと恐ろしいでしょ(笑)
「コーヒーをゆっくり飲む」とか無駄にルーティーンとか言ってる部分もありますけど(笑)

梅川風子 佐藤水菜, 女子チームスプリント, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

日本を出立する前の練習から、レースに向けたウォーミングアップをしたり、レースと同じルーティーンをしてチームスプリントをやる時間をたくさん作ってきました。それによって何度も自分に染み込ませていくことができました。
無駄にレースのことを考えてドキドキと不安にならないで「いつもの作業をいつも通りにこなすだけ」と考えられるよう、当日までを過ごしてきました。

ただのカウントダウン、なんですけどねー
スタートゲートから出るだけなのですが、シンプルすぎるがゆえに、感覚だけでやっていたり、小さいな迷いや小さなズレが起こることでうまくスタートゲートから出られない原因になります。

梅川風子 佐藤水菜, 女子チームスプリント, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

スタートから出てしまえば、私の仕事はあとは全力で走るだけ。

力みすぎて前輪が何度も浮いてしまうハプニングはあったものの、1走としてはベスト19秒725を記録。チームとしては7位、タイム48秒074で終えることができました。一応日本新記録でした。

しかし、メダル争い国のタイムは46秒台。
1走のタイムも、最低でも19秒前半は欲しいのが本音です。
日本新は嬉しいのですが、正直1走のタイムももっともっと出せると思えるくらい状態は良かったので、今は次に向けて燃えてます。
そう思えている自分もちょっぴり成長かなと思えるので、来シーズン2月からネーションズカップに向けて今は少しだけ休もうと思います。

佐藤水菜, 女子チームスプリント, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

レースの裏話

さてチームスプリントの裏話と言えば……
チームスプリント前、サトミナ(佐藤水菜)はやはり号泣。
大体いつも泣くのですが、やはり今回も泣きました。
走るのが怖いそうです(笑)
3走の辛さや怖さは計り知れないものがありますからね。
でも慰めるのも大変なのよ…(笑)

(太田)りゆちゃんは相変わらずチームスプリントのレースでも「レースレースレース!話しかけないでちょうだい!」っていうオーラなのでほっといてます……
集中の仕方は人それぞれだからね。

でも終わればホッとしたみんなの顔もいいですよね。

女子チームスプリント, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

個人種目のスプリントとケイリンは成績通りでちょっと残念でした。

ケイリンで脚だけで勝てない時は運要素も必須となりますが、そのくじ運の悪さにもドン引きしました。。。これがケイリンなのです。どんなくじを引いても勝てる力をつけたいなぁと思ってもつくものじゃないので、歯がゆいものがありますね。

佐藤水菜, 女子ケイリン, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

佐藤水菜

そこらへんサトミナはすごいです。
彼女の獲得したケイリン銀メダルがどんだけすごいかと言うと、運じゃなく実力でとった感じ。。
世界選手権女子スプリンターの中で、唯一ケイリンを楽しく怖がらず走っているのがサトミナでした。チームスプリントは怖いくせに。。

でもここだけの小話。
1回戦で勝ち上がれず2人で敗者復活戦にまわって、2人とも同組となってしまいました。

佐藤水菜 梅川風子, 女子ケイリン, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

私は息も絶え絶えの中の発走前、なぜか涙出てるサトミナ。
大丈夫だよサトミナって慰めたんですけど……(笑)
え、なんで私が慰めたんですか(笑)
むしろ私は休憩10分だけだったので私を慰めてほしかった……(笑)
さすがサトミナ……

佐藤水菜 梅川風子, 女子ケイリン, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

1回戦最終組から敗者復活戦に回ったら休憩は10分もない事はカナダ戦の失敗から肝に銘じていたので、同じ展開になっても心のダメージはありませんでした。
でも、やっぱりキツかったですね……だからこそ1発で勝ち上がってしまう事の大切さを感じます。

まだまだ個人種目もチャンスある限りは挑戦したいですし、ちょっと欲張りかもしれないけど、1走だからって諦めずに挑戦していきます。
わかんない……ジェイソンがついに「もうチースプの1走だけ!!!」っていう日が来たら、受け入れるしかないんですけど(笑)(注意※妄想)

世界選手権の成績一覧はコチラ

お米と炊飯器と選手たち

そういえば日本の選手はみんなミニ炊飯器を持ってご飯会場にいくのですが、オランダの選手に「それ炊飯器?何そのメーカー?それめちゃいいね!!」って言われました。
メイドイン中国だけど、メイドインジャパンだよって言っておきました。テキトー(笑)

ふ〜こらむ

白いお弁当箱のようなものが、選手たち愛用のミニ炊飯器

ふ〜こらむ

その選手は常にスムージーが飲みたいみたいで、電動ミキサーを持ち歩く強者でした。
サム・リグドレー選手とハリー・ラブレイセン選手でした(笑)

ハリー・ラブレイセン

今年の世界選手権でも2種目で金メダルを獲得した、ハリー・ラブレイセン

そして今回は!
遠征中に静岡のお米が提供され、レース以外でも毎日お米を噛み締めてパワーに変えてました。
コンディションを整える上で食が1番大切なので今回のサポート本当にありがとうございました。
静岡の芹澤和俊さんが作った「ひのひかり」というお米です。
皆さんもチェックしてみてください!
めちゃ美味しかったなぁ。

ふ〜こらむ

今回のコラムはこんな感じ!
書きたいことはたくさんあるけど、またKドリームスのイベントもあるようなので、そこで喋る機会があったら色々話しちゃおうかなと思います!
ここじゃ書ききれない!またネタ無くなったら掘り出して書くかもだけど……(笑)

応援、ありがとうございました!

梅川風子, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

そして今回の世界選手権、沢山の応援の声はスタッフさん通じて届きました!
自転車を応援してくれるみんな、HPCJC、チームのスタッフ、ケードリームス、そして競輪!
私1人じゃ見られない景色をありがとう!

そして応援ありがとう!またやるよ!!

山﨑賢人, 寺崎浩平, 梅川風子, 佐藤水菜, 古山稀絵, 内野艶和, 2022世界選手権トラック, サンカンタン=アン=イブリーヌ

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「世界選手権オンライン報告会」開催決定!寬仁親王牌期間中の投票が応募の条件となります↓

【世界選手権オンライン報告会】11月4日 開催決定!

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競輪祭の開催期間中に行われる「ガールズグランプリ2022トライアルレース」に、梅川風子選手の出場が決定!こちらもぜひチェックしてください↓

ガールズグランプリ2022トライアルレースに佐藤水菜・梅川風子が出場します

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選手への質問はこちらからどうぞ!梅川風子Instagram↓
@umekawafuko

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本文中で紹介しきれなかった、選手提供の写真を紹介します📷

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