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パリでのお話/ふ〜こらむ vol.57

2024.08.18

チーム楽天Kドリームス所属、梅川風子選手によるコラムVol.57をお届けします。
久々のコラム更新!もちろん今回は、パリでのエピソードをたっぷり綴っていただきました。

梅川風子プロフィール

梅川風子, 2023アジア選手権トラック, 2023 Asian Track Championships Nilai, Malaysia

元・全日本学生選手権優勝のスピードスケーター。競輪選手と自転車競技選手の二足のわらじを履きながら、世界の舞台で戦う。

前回(Vol.56)はこちらから

フランス・ルーベでの合宿から始まって、パリへ移動し、オリンピックが終わるまで、約1ヶ月ほどの旅。
一気にまとめるのは大変なので、何回かに分けて話して行こうかな〜と思います!

今回は、オリンピックビレッジ(選手村)と大会の様子を書いていこうかなー。

ホテルの方が絶対いい!? ビレッジの様子

さてさて、2週間ほどのルーベ合宿を経て、レースの6日前くらいからオリンピックビレッジに入ることができました。
まあまあギリギリだなって感想ですが、ビレッジの中に住める人数も決まっていて、他競技と入れ替えなので仕方ないみたいです。

ジム

ビレッジの中には大型のジムも

ビレッジの中に少しお邪魔しましたが、轟音がする簡易クーラーがあり、ダンボールベッドの2人部屋が基本で、シャワーは4人で1つ。

ドライヤーなし!
テレビなし!
冷蔵庫なし!
せめてドライヤーつけて!笑

ホテルの方が絶対いいやん……って感想を持ちつつ、みんなは黙ってビレッジです。

ビレッジにて

パリ大会のマスコット「フリージュ」の帽子を被る佐藤水菜選手

ビレッジについていろいろと話題が出ていましたが(ご飯が全然ないとか、自販機も空っぽとか)、私たちが入ったオリンピック後半は、そういった不満はなかったです。

超大型ビュッフェダイニング

私はリザーブ選手なのでビレッジではなく、近くのホテルで寝泊まり。食事はビレッジでとる形式だったので、行ったり来たり生活でした。

ビュッフェ1

食事はフレンチ、ワールド、アジアン、ハラール(イスラム教徒向けごはん)とかたくさん種類があるのですが、「めっちゃうまい!」ってのは焼きたてのフランスパンくらいだったかな(笑)。まぁ大量に作ってるから仕方ないか。超大型ビュッフェダイニングという感じです。

フランスパン2

「めっちゃうまい!」というフランスパン

焼いた肉ドーン、サラダドーン、ピザドーン、ヨーグルト大量、チーズ大量、あとなんかよくわからん食べ物〜みたいな(笑)

でも、メインの食事会場には結局3回くらいしか行かず。

感動した「日本の力」

じゃあどこで食べてたのって話なんですが、なんとビレッジから5-10分送迎車で行った先に、日本選手用のサポート拠点(トレーニング施設、交代浴、マッサージ、レストラン、ランドリーなどなど大規模施設を貸切!)が!
そこで日本食を予約して食べれるシステムがあったんです。

ナショナルトレーニングセンターのスタッフさんたちがわざわざ来てくださって作られた食事なので、フランスにいるのにガチガチな日本食。栄養は満点だし、ストレスもないし、個人的にはこれがオリンピックでいちばん感動した「日本の力」でした。

サポート拠点1

中の写真は掲載できないみたいなので(社外秘?)ご飯の写真だけお届け。

ほぼ毎日、ここで食べました。

サトミナ(佐藤水菜選手)も艶ちゃん(内野艶和選手)も、「永遠に食べられる!!」と言いながら本当にずっと食べていました。
でも、食べまくっているところが自転車の管理栄養士・河村さんにちゃんと報告されていて、連携すごいなと思いました(笑)

サポート拠点2, 内野艶和

本当に食べ続ける内野艶和選手

ルーベ合宿中、サトミナはフランス料理を受け付けてなくて体重激減だったので、本当に助かったと思います(笑)

ビレッジ広すぎ問題

ただし、そのサポート拠点にいくのが死ぬほどめんどくさい……。
まず、その名のとおりビレッジの広さが「村」なので、出口まで歩いて10分以上かかる。そして入る時には、飛行機の保安検査所みたいなセキュリティチェックを毎回受けなければならず、ご飯食べに行くのも一苦労な印象でした。

自転車移動

ビレッジ内は日本自転車チーム専用の自転車で移動

私は村外のホテルだったのでサポート拠点までロードでチョロっと行けるのは楽だったんですが、治安もあまり良くないところだったので、怖い雰囲気はめっちゃありましたね。
なんか大きい声で呼びかけられてる……と思って、無視して爆走したり(笑)

とにかく、食事に関してのサポートは手厚く、素晴らしい環境であったことは間違いないです。

ク、クーラーが……

さて、食事の話はこのへんにして、大会の様子を!

まず、競技会場はビレッジからシャトルで50分ほど!めちゃ遠い!!
ベロドの近くのホテルに宿泊しているチームもあり、それが良かったのでは?!と終わってみて思います(笑)

シャトル待ち1

シャトルの待ち時間に納豆を食べる内野艶和選手

クーラーがないシャトルに当たってしまったら地獄です。
汗ダラッダラになりながらシャトルで移動、そして着いた先のベロドロームでも空調はなし。暑くて死にます(笑)

シャトル待ち2

シャトルの待ち時間にかに雑炊を食べる垣田真穂選手

外は爽やかな風が吹く日も多いのでなんとかなるのですが、せめてベロドはクーラー取り入れて!!
そう考えると、伊豆ベロドやマレーシアのバンクは素晴らしい環境です。空調完備、最高。

「私、強くなった?」

バンクはとにかく速いバンクで、練習で走ってもタイムが出過ぎて「私、強くなった?」って勘違いするほど(笑)
コーナーが大きく、バンク自体の幅が広く、直線が短いって印象です。
333バンクの競輪場で例えると、松戸競輪場の「カントが急バージョン」かな。
400バンクだと、久留米……かな(笑)?←走った事ない

200mFTT(フライングタイムトライアル、助走付きの200mタイム測定)のタイムをみても、全体的にベストタイムから0.2-0.3秒は速い印象。もちろんオリンピックに合わせて調整してきているとはいえ、ほぼ全員にその印象を持ったので、間違いないと思います。

このバンクなら世界新がでるのは間違いないとは思っていましたが、スプリントの予選トップ10は10秒2までの争い。やれやれ……ため息級の速さでした。
世界もサトミナも速いよ……

心から思った、「レースっていいな」

私自身は全種目のリザーブではあったものの、ルール上パシュートがスタートを切った時点でスプリント&ケイリンを走る権利がなくなってしまうので、パシュートのレースのウォーミングアップまでがリザーブとしての仕事でした。

パシュート

女子パシュート出走直前の貴重な瞬間

準備期間も含め、パシュート練習に参加することも自分のためのトレーニングになると置き換え淡々とやってきましたが、レースの準備をして一走も走らないというのは、オリンピックではなくともキツイものがある。
でも、日本の選手が新記録を出しているシーンや、レースで死闘を繰り広げてる姿を見ていると、心から「レースっていいな」と思い、自分も走りたいなとワクワクする気持ちにさせてもらえました。

どんなことでも学びを得て、それを今後に活かしていくのは自分自身。いい経験になったというだけで終わらず、歩みを止めずに行こう思います!

ということで、今回のコラムはここまで!

フランスパン

サポートいただき、本当にありがとうございました!

コラムの最後に。
ルーベで事前合宿をさせていただいたことも含め、オリンピックに向けて各団体が尽力してくださったことを、深く実感しました。本当にありがとうございました。
そのおかげで選手たちは時差ボケなく、栄養面でもサポートを受けながらレースに臨めました。

サポート拠点3

サポート拠点への感謝を込めて

オリンピック直前にパリに入るチーム・競技も珍しくなく、「格差」があるのも事実です。
その点、今回の私達は本当に恵まれていました。
機材のコンディション、人のコンディション、すべてを整えていただいたおかげで、日本新記録やオリンピックレコードも連発しました。

また競輪ファンの皆さん。競輪と自転車競技は似て非なるものではありますが注目していただき、日本から、そして現地でも、盛り上げてくださりありがとうございました。

ではまた、次回もオリンピック続編で〜

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梅川風子Instagram↓

@umekawafuko

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